ネタバレ感想「呪詛」
配信の要望により観ました、「呪詛」。ホラー苦手って言ってるのに私気づいたらホラーばっかり観てるな!!!!
今回は2022年の夏1番怖いと言われて世界ランキングにも載ってるようなホラーをリアルタイム?視聴したということで、映画初心者の私が思ったことをバーーーーーっと言っちゃうよ!!!のコーナーです!!(需要なし)
因みに1度目はイヤホンで1人で視聴、2回目(!?)は家族全員と観ました。つまり2回祈りを捧げてしまった訳ですね!!!!!ほーほーしょんいーしーせんうーま!!!!!
まず、冒頭から、主人公・ルオナンから「祈りを信じる?」や「世界は人の意志で変えることができる」等の話を聞かされます。その時の観覧車と電車のいったりきたりがきもいきもい。あれ目の錯覚を利用してるやつだよね。ぐわぐわしてて酔いそうだった。
で、祈りと呪いって何が違うのって感じになるんですよね、多分。
私、常日頃(?)創作内で、呪いと祝福は紙一重であることを主張してるんですよ。めっちゃ、めええええええええええええええっっっっっっっっっちゃ分かるってなりました。
私の中で、祈りと呪いって発生源は一緒で、反転されてるものだと思ってるんですよ。なので私は呪いも祈りも大好物で創作内でめっちゃ出しちゃうんですけど。
それはこの主人公・ルオナンも一緒だったようですね。彼女はどこで気づいたか分からなかったですけど、ある解説者さんがいうには、精神科の先生が「椅子が倒れたのを見て幽霊の仕業だと言う人もいれば神の偉業だって言う人もいる、その人の数だけ世界はある」と言うようなことを言ってるシーンがあったので、そこでルオナンは祈りと呪いが紙一重だと気付いた、と言ってましたが、確かに気づくならそこだなあと思ったので納得。
納得といえばもう一つ。ルオナンは死んでない、とその解説者さんは言ってて、最初は、いやいや死んでるでしょって思ったんですけど、ちゃんと用意周到に巫女の子の耳も持っていって、お経も全身に書いてったし、目隠しもして、あと、これ大事なことなんですけど、仏母の顔の布めくったとき、「あなたの名前は?」って聞いたんですよね。
ルオナンの恋人、アードンが仏母の顔の布めくった時には、ちゃんと(?)「俺の名前は!?」って聞いてるんですよ、弟に。そして顔を打ちつけた。
確かにルオナンも頭を打ち付けてたけど、それはアードンやチーミン(里親さん、というか施設の院長みたいな人だと思う)より激しくないように見える。
私最初、この仏母と対面(布越し)するシーンはリアルタイム、ライブ映像として放送されてるものなのかと思ったんです。だからルオナンは死んでしまったのかなって思ったんですけど、その解説者の人は「ルオナンはこのあと、無事に帰って、動画の編集をして、動画投稿サイトに投稿した」とおっしゃっていて、巫女の耳も仏母の声を聞かないようにするためで、仏母の顔を見ないために目隠しをして、我々には呪いを受けさせるために見せた、と。私は納得しました。それに確か、6年前のシーンで、電波が届かないというようなことを話してたシーンがあったような気もするので、そしたらライブ配信もできない訳ですし、そうなると、ルオナンはちゃんと無事に帰って、編集して、映画を作って我々に見せた、という筋書きが正しいように思うんですよね。なので、冒頭のシーンが一番最新のルオナンだという。家に帰ってきて、動画アップするために撮ったということになるらしい。すごい作り込み。感心しちゃった。時系列難しい系は、納得さえできればどんでん返し感もすごいから、感動するよね。
1回目視聴したときは訳あってイヤホンで、しかも1人で、真正面からiPadで観たんで、ホラーダメな私は何度かのシーンでがち悲鳴を上げたんですけど、それを子供たちにも味わってほしい(ニッコリ)、できれば夫にも怖がってほしい(ニッコリニッコリ)という意図があったのですが、あまりにも怖いシーンの前には、みんなに「ここから怖いよー!!」「はいきますよー!!」「気をつけてー!くるよー!!」っていう添乗員的立場を取ってしまったので、夫は恐怖半減したそうです、ちっ。
子供たちは悲鳴上げながらちゃんと隠れる準備もしていたので、添乗員サービスしておいてよかったです(?)。
怖いのはしっかり怖かったんだけど、意味が分からなすぎて怖い、みたいなシーンも多かった印象。2回目観たら面白かったし、あと話の流れとか、ストーリー性とかもしっかり練られててよかったと思う。考えさせられる系ホラーってすごいな、と。私もただただ怖がらせるとかトラウマ受けるとかより、ちゃんと考察要素ある方が楽しめるタイプなので、怖かったけど面白かった。
あ、あれは嫌だったな、おばちゃんがガラスの玉口に入れるとこ。あれは痛こわ。ひえってなったし、あと、かゆこわのおばあちゃんな。あれはほんと悲鳴あげるから。ガッツリ怖いから。こっち来んな。あと虫がちょくちょくキモい。
あーあと娘が弱っていって、謎の点滴、それからこっそり食べる描写、で、娘の体が蓮コラみたいになってくのは、母として辛かったわ。娘は何も悪くないのに!!!!!!! っていう。ごめんね、私の娘じゃなかったら、のシーンは私にグサグサ刺さりました。ほんとそれな〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
この映画は結構見る人によって抱く感想は違うかもしれないけど、ストーリーの相違はなさそうって感じがする。あるとしたら、ルオナンの生死ぐらいか。あとは時系列が難しいので、そこで多少、考え方の違いとか細かい設定の読み取りの違いはありそうだけど、本筋からは誰もずれそうにないのがすごいところだと思う。
物語って、ある程度受け手の受け取り方でそのお話自体が変わって受け取られること、まあまああるあるだと思うんだけど、それがほとんどなさそうなのがすごい。ちゃんと伝えたいとこ、伝わってる証拠というか。よくできてる作品だなあ。と感心が止まらない。超リスペクトしちゃう。だからこそランキングもえぐいんだろうと思う。あとほんとに怖いし。
他の方も数人いたけど、「リング」とか「呪怨」とかのジャパニーズホラーに近いところがあって、結構アイデアとしては単純というか、今までにも観たことのなるような話の流れなんだけど、何がすごいってモキュメンタリー(フェイク・ドキュメンタリーのことらしい)風の撮影と、そこにちゃんと理由(娘の呪いを薄めるために視聴者に呪いを受けさせたいという明確な意志)があるのが高評価らしいのだ。なるほど、と思いました。
やっぱりフィクションはあくまでもフィクションなのであって、現実世界に干渉してこないから楽しめる訳で、いきなりそれが反転したら、誰でも「はあああ!?」ってなるし、びっくりするよな。いやあ、すごい観点。羨ましい。
違う映画紹介者さんが、「ヒーローショウとか、プリキュアの応援上映みたいな気持ちになる」という感じのツイをしてて、観たあと納得したw 確かにこれは応援上映だわw
ただし最後に裏切られるけどな!!!ルオナン応援してたのに!!!!
なのでネタバレ感想といいつつ、ほとんどネタバレっぽくなく、お話の内容よりメタ的な視点からの感想が多くなったんですけど、めっちゃ面白いし、フィクションとノンフィクションの境目を無くしたい人はぜひ観た方がいいです、絶対楽しめます。
なんか、噂で「呪詛」の続編がもう作られてるとか聞いたので、しかも今度は娘のドゥオドゥオが主人公らしいので、楽しみです。話としてはまた祈りと呪いの話になるだろうし、どっかの考察で、ドゥオドゥオはお腹の中にいた時に呪いを受けてるから、廃村になった村の代わり、生き残りとして、仏母として、呪いを祈りとして布教していくような話になるような気が勝手にしてますw 私ならそうするってだけだけどw みんなの祈り(呪い)で救われてるドゥオドゥオが、今度は呪い(祈り)を振りまく存在になるって最高じゃないか???
この予想があたったら誰か私にポンジュース買ってください!!!
ではこんな感じで「呪詛」の感想を終わります!!
ほーほーしょんいーしーせんうーま!!!!!
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